写真家ジョサイア・パターソンにとって夕日はとても身近な存在だ。「高校時代、放課後は毎日マーカハでサーフィンをしていました。太陽がもうほんの少しでいいから沈まないでいてほしい。もっとサーフィンがしたかったので、いつもそう願っていました」とはいっても、太陽が軌道に沿って空から海へと落ちていき、やがて水平線の向こうに姿を消してしまえば、周囲の景色の美しさに心を奪われ、一日が終わる切なさも忘れていた。きらきら輝く海。金色の布をかけたようなワイアナエの山々……。
ウエストサイドならでは夕日のスナップショットのなかで、パターソンが捉えたのは昼と夕闇の合間の金色に染まる景色と、そこに見つけた愛おしい瞬間だ。